2019年6月13日 更新

【記事コラム】三・四級都市が一級都市超え?2019年春節の中国人の新たな消費動向。

中国の通信社である新華社の経済誌<经济参考报>に2019年度春節の消費動向を分析した文章が掲載されています。毎年春節の期間に日本への旅行客が増えることや、かつては”爆買い”などもニュースになっていましたが、今年の春節の消費動向は例年と比べどのように変化しているのでしょうか?

中国の通信社である新華社の経済誌<经济参考报>に2019年度春節の消費動向を分析した文章が掲載されています。日本でも年末年始は大セールや初売りなど消費活動が盛んになりますが、中国でも旧正月である春節の期間、同様に消費活動が盛んになります。

中国は経済成長の度合いなどから都市をランク付けており、一級都市はいわゆる大都市で、上海、北京、広州を指します。しかし今年の春節では、まだまだ発展途上の三・四級都市が消費活動の勢いにおいて頭角を現したと言います。
央媒:猪年春节凸显新亮点,三四线城市“消费逆袭”
元記事はこちら↑

三・四級都市の消費成長率が一級都市を上回った。

<天猫>のデータによると今年の春節期間、一級都市(北京、上海、広州)の消費額の成長率が51%、二級都市が54%なのに対し、三・四級都市は55%と一級・二級都市を上回ったという。五級都市も53%と、一級都市を上回っていた。

大陸外への旅行での消費の伸び率も一級都市の市民よりも三級都市の市民たちのほうが高かった。その中でも一人あたりの消費の伸び率が最も著しかったのは浙江省舟山市で増加率55%、次に山東省潍坊市で増加率50%だった。その他江蘇省連雲港市、浙江省金華市、吉林市などの三級都市も40%以上で一級都市を遥かに上回る増加率だった。

20代~30代の消費が70%超え。

消費者の若年化も進んでいる。中国の大手ECモール<京东>の消費状況を示したデータによると80年代、90年代生まれ(20代~30代)の消費者がもっとも多く、全体の売上高の70%以上を占めるという。

20代のユーザーはスマホ、アクセサリー、腕時計など単価が高いものを購入する傾向にあり、30代のユーザーはマタニティやベビー商品、カー用品や家電製品を多く購入する傾向にあるという。なかでもマタニティ・ベビー商品の全体の売上高では66%が30代ユーザーによるものだ。
 (2854)

インバウンドは’’爆買い”目的から体験型ツアーへ。海外旅行者の増加。

春節期間の旅行者が多いことは例年日本でもニュースになっているが、今年の旅行者は国内旅行者も含め全体で4億人以上、前年比7.6%増加。旅行消費額は5139億元(約8兆円)にのぼり、前年比8.2%増加を達成。

今年は特に海外への旅行者の増加率が目立っている。中国の大手旅行会社<Ctrip(シートリップ)>の観測データによると、春節の間、中国国外に居住の中国人も含め、旅行の行き先は合計97ヵ国、1372都市になるという。去年の82ヵ国に比べると15ヵ国も増えていることになる。

国家移民管理局によると2019年の春節に大陸外(香港・マカオ・台湾含む)へ旅行に行った人は延べ631万人以上になり、これは前年比約13%の増加だという。大手旅行サイト<飞猪>のデータによると大陸外への旅行者は28%増加、リゾート地への旅行者は90%以上増加した。

かつては’”爆買いブーム”が巻き起こっていた中国人旅行者だが、その旅行の目的にも新たなトレンドが生まれている。今年の春節では国内・海外ともにウィンタースポーツなど目的別・テーマ別の旅行が人気となった。

中国で著名の旅行サイト<途牛旅游>のデータによるとウィンタースポーツ+温泉+グルメなど観光客の体験したいことにスポットを当てて、それぞれを組み合わせた体験型ツアーが特に人気だったという。その他クルーズ観光する旅行者、子供のために観光を兼ねたプチ留学プランを予約する親、博物館や美術館、歴史にゆかりのある観光地に行く人もいた。

2月の春節の時期は南方を除きまだまだ寒い時期だが、寒さをしのぐための「避寒旅行」として南に行く人もいれば、この季節ならではの雪を楽しむために北に行く人も。
<飞猪>にある日本へのクルーズツアー

<飞猪>にある日本へのクルーズツアー

モノよりサービス。日用品から高級品。消費の新たなトレンド

商務部研究院の流通・消費研究所副主任である关利欣は春節の消費活動において3つの特徴を述べた。

一つ目は消費水準が上がったこと。海外ブランドの洋服やバッグ、化粧品などを購入したり、輸入食品で食卓を囲んだりする国民が増えた。

二つ目は消費場所の範囲が広がっていること。ECモールだけでなく、ショッピングモールやアウトレットモールでの消費活動が盛んになった。上海ではこれらの売上高が前年比20%増加を記録した。

三つめは生活の便利性を求めた消費傾向が高まったこと。両親や祖父母へのプレゼントとして、スマートフォン、スマートウォッチ、お掃除ロボットなど生活をより便利にするための製品を選ぶ人が増えてきた。食事は出前のみならずシェフが直接自宅に訪問し、その場で調理してくれるという’”調理師派遣”など新サービスが人気に。

日本の人気ドラッグストアは中国内でオンラインショップを開設。中国国内にいながら、越境ECで日本の化粧品を購入できるようになった。
調理師派遣アプリ。評価や得意なジャンルから調理師を選べる。

調理師派遣アプリ。評価や得意なジャンルから調理師を選べる。

中国のGDPは一人あたり1万米ドル(約110万円)近くになるという。収入が上がるにつれ、消費に対する価値観も変わってきている。お金の使い道は生活必需品から生活をより良いものにするための贅沢品購入やサービス支出へと移り変わってきている。

映画の興行収入は春節の期間だけで50億元(約800億円)を突破した。三・四級都市では飲食サービスへの消費も多かった。今後も旅行だけでなく、そのほかのサービス支出も増えていくだろう。
毎年の春節の映画興行収入と鑑賞者の数の推移を示したグラ...

毎年の春節の映画興行収入と鑑賞者の数の推移を示したグラフ。青が興行収入、オレンジが鑑賞者の人数を表している。


-----------元記事の紹介はここまで--------------


如何でしたでしょうか?

『WeStock』では、200名以上に及ぶ中国のKOL(インフルエンサー)のネットショップを運営し、日本の化粧品・日用品メーカーの越境ECマーケティングを全面的に支援しています。

下記から、WeStockのサービス詳細がわかる資料を無料でダウンロード頂けます。
※フォーム送信後、登録されたメールアドレス宛に資料ダウンロードのURLをお送りさせて頂きます。

また、商品販売に関するご相談も、下記フォームからお問い合わせください。
無料資料ダウンロードはこちらから
入力内容を送信

関連する記事 こんな記事も人気です♪

越境ECとは?インバウンドより凄い「越境EC」の基礎知識

越境ECとは?インバウンドより凄い「越境EC」の基礎知識

近年、海外ビジネスにおいてよく耳にするようになったキーワード「越境EC」。そもそも「越境EC」とはなんなのか?ECサイト運営者の中にも、成長する中国の巨大市場を狙った「越境EC」を考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、注目の「越境EC」についてわかりやすく解説します。
【記事コラム】アマゾンが中国EC事業から撤退、失敗要因はどこにあったのか?

【記事コラム】アマゾンが中国EC事業から撤退、失敗要因はどこにあったのか?

4月18日にアマゾンが中国国内向けネット通販事業から撤退すると発表しました。中国EC業界の変化に対応できず、「アリババ」や「京東(JD)」に追い上げられる形で成長市場を後にするアマゾン中国。1994年の中国市場参入から、現在に至るまでのアマゾンの歴史を辿ります。
【メディアトリップ】現在最も注目されているKOL『大佬甜er』の来日訪問取材を敢行!

【メディアトリップ】現在最も注目されているKOL『大佬甜er』の来日訪問取材を敢行!

bolomeが提供する『WeStock』の契約パートナーであるKOLが来日し、日本のメーカー様を訪問取材するメディアトリップの模様を紹介します。今回来日したのは人気急上昇中の美容系KOL『大佬甜er』、今をときめくトップKOLの来日訪問取材に密着しました!
【記事コラム】W11のROIが前年比50%増、“ソーシャルメディア”と“KOL”を積極活用するロレアル中国のマーケティング戦略

【記事コラム】W11のROIが前年比50%増、“ソーシャルメディア”と“KOL”を積極活用するロレアル中国のマーケティング戦略

ロレアル中国は、“ソーシャルメディア”と“KOL”を積極活用しメガヒット商品を生み出しており、またビッグデータ分析の活用で2018年のW11期間、ロレアル中国のROIは昨年と比べ50%も上昇したと言います。中国のデジタルマーケティングで先進的な取り組みを行っている同社の事例をご紹介します。
【各種データ・資料】百度(バイドゥ)「中国人の越境EC利用実態」レポート発表

【各種データ・資料】百度(バイドゥ)「中国人の越境EC利用実態」レポート発表

中国人2,000人対象、【越境ECサイトの利用実態調査】 中国人の越境EC購入、日本商品が最多、海外旅行がきっかけで越境ECサイト利用18.5%…百度(バイドゥ)が中国国内における越境ECサイトの利用実態に関する調査結果を発表しました。

この記事のキーワード

この記事の担当者

WeStock編集部 WeStock編集部