2019年7月3日 更新

【記事コラム】半年で65万回行われる淘宝のライブ配信、裏で支える撮影スタジオの現状

先日のダブルイレブンでも過去最高の売上額を達成し勢いに乗る淘宝。そしてそのマーケティング手段として欠かせないのが「ライブ配信」です。2017年上半期、淘宝で行われたライブ配信は全体でなんと65万回。そんなライブ配信を撮影するスタジオの現状はどうなっているのでしょうか。

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先日のダブルイレブンでは過去最高の売上額を達成し、さらなる盛り上がりを見せる淘宝ですが、その飛躍を支えているのが ”ライブ配信” を用いたマーケティング手段です。

2017年上半期、タオバオで行われたライブ配信は65万回。またその視聴者の半数以上がライブ配信中に紹介された商品の販売ページを訪れており、大きな効果があるということが伺えます。

そんなライブ配信を裏で支える、撮影スタジオの現状を紹介する記事があったので皆様にご紹介いたします!
“双十一”背后的淘宝直播江湖
元記事はこちら↑

効果絶大の淘宝ライブ配信

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淘宝が自身のライブ配信プラットフォーム【淘宝直播】を開始してから100日後、当時の責任者だった陈镭はインタビューに「ライブ配信のおかげで、これまでとは違う新しい商品が淘宝で売り上げを伸ばしている。ライブ配信を見た100万人に対して、32万人ものユーザーはその場で買い物かごに商品を入れ、コンバージョン率も非常に高い。次の2年で90%のインフルエンサーたちは淘宝のライブ配信に参加するだろう。」と話した。2017年上半期、淘宝で行われたライブ配信の回数は65万回。視聴者の半数以上がライブ配信中に紹介された商品のページを訪れているというからその効果は絶大だ。

ライブ配信を行うホストは主にインターネット上で多くのフォロワーを持ち影響力のあるインフルエンサーたちである。彼女たちはその影響力の大きさから、依頼された商品を宣伝するに止まらず、淘宝で自らのオンラインストアをオープンするなど、今やEC経済の重要な担い手となっている。現在淘宝にはこれらインフルエンサーたちのショップが1000店舗以上もある。

開始当時は1台のスマホで自社スタッフが出演して撮影していたライブ配信。ライブ配信を見ながらネットショッピングすることが当たり前となり、ユーザーを獲得したい淘宝の各店舗は積極的にライブ配信を行う。ライブ配信で他店舗と差別化するために、KOLをキャスティングしたり、きちんとしたスタジオのセットで撮影するなど試行錯誤が繰り広げられている。
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アリババは3500万以上の雇用を生み出す【ECと雇用】

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2018年3月、中国人民大学労働人事学院は【ECと雇用】に関した面白い研究結果を発表している。

それによると、2017年アリババは3681万もの雇用を生み出したという。内訳としては、淘宝と天猫のプラットフォームに出店する店舗に関わる雇用数は1405万人、また、工場や物流関係、デザインチームなど淘宝や天猫に係る周辺事業に2276万人もの雇用を生み出しているという。

そして【撮影スタジオ】も、このアリババが生み出した雇用の1つだ。

中国のEC業界において、ライブ配信で商品を紹介することは非常に重要なマーケティング手段の一つだ。そのため、このライブ配信を撮影する会社や、スタジオが増加しているのだ。

杭州を中心に増える撮影スタジオ、ライブ配信にかかる費用はどれぐらい?

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邓磊(仮名)は杭州で小さな撮影スタジオを立ち上げた。オフィスとして利用していたのは彼の家と車の中。撮影も財務もマーケティングも自分で行い、持っているのは30万元のカメラ1台だけ。彼と共同創業者の他に、従業員はたった二人だった。

小規模の会社であるが、淘宝のライブ配信を撮影する邓磊は、ダブルイレブンを控え忙しい毎日を送っていた。 この時期は毎日ライブ配信のスタジオにいるか、次の現場に向かっているかのどちらかだという。 「毎日仕事から帰るときに考えることは、今日いくら稼いだか、明日はどこに行かなくてはならないのか、11月11日まであと何日かということだ。」

杭州を中心に増える撮影スタジオ

現在、アリババが本社を構え、中国のEC産業の中心地である「杭州」には淘宝のライブ配信やモデルの写真撮影を行うスタジオが多数ある。

「スタジオで撮影を始める前は外で撮影していた。けれどあまりうまく撮影できないことに加え、丸1日かけて数枚しか撮れないこともある。1時間あたり200元から250元を支払い、スタジオを借りて撮影すれば、効率は格段にアップする。1番多くて1日に3、400着分の撮影を終わらせることも可能だ。」
以前の撮影スタジオの主なクライアントは、上記のような淘宝中小店舗の商品画像の撮影だった。それがいま、淘宝ライブ配信の盛り上がりに合わせて、ライブ配信の撮影依頼が急増しているという。

ただ、何百万人とフォロワーを持つようなトップクラスのインフルエンサーの店舗は、海外ロケに行って撮影するくらいの財力があるし、自社に撮影チームを設けている場合がほとんどだ。

一般的に、このような撮影スタジオはフォロワーが数十万人くらいのインフルエンサーを顧客として持つことが多い。杭州である程度の規模を持つスタジオは50件ほど存在し、小規模のものも含めると、もはや数え切れないほどだ。

ライブ配信にかかる費用はどれぐらい?

一般的に、ライブ配信ではメインとなるホストがいて、専門家やゲストが登場する。

淘宝店舗が、フォロワー数が50万人ほどのインフルエンサーを起用しライブ配信を行う場合、インフルエンサーに対して支払う額は3万元(50万円)ほど、スタジオ代は基本1万元以内が相場となっている。

そしてその他の経費も含めると、企業側が一回ライブ配信しようと思えばかかる費用は10万元ほどになる。ライブ配信に有名人を呼べば、その額はもっと高くなる。
またスタジオ代はWEBなどで公開されているのと、スタジオによる値段の差はあまり存在しない。淘宝店舗の多くはその価格を比べて、出来るだけ安価で撮影できるところを探す。だからクライアントを得ようと、損をしてでも撮影価格を下げるスタジオも少なくない。

撮影スタジオはレッドオーション、年商1億円でも利益を出すのは厳しい

しかし需要はあるものの、このようなスタジオの状況は思わしくない。「大きくならない1つのケーキを、みんなで分けているようだ」という。
《都市快报》によると、4年前杭州にはこのようなスタジオは3、4件しかなかった。だがここ数年でその数は劇的に増え、今では車で10分も走らないうちに、7、8件のスタジオを見つけることができるといった状況だ。
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4、5千平方メートルのあるスタジオには、中国風から欧米スタイル、自然風景にカフェやストリートなど、50もの異なるシーンが作り出されている。

スタジオの賃貸料、セット作りにかかる装飾費、維持費などの費用がかかり、たとえクライアントに1時間あたり250元をチャージして、年商1000万元(約1億6000万円)を突破したとしても、なんとかやっていけるといった程度の利益にしかならないのだと言う。

また今ではクライアントを獲得するために、無料で利用できるスタジオすら存在する。レッドオーションで顧客獲得の激しい競争が繰り広げられる中、スタジオを閉めるオーナーも後を絶たないという。

-----------元記事の紹介はここまで--------------


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